パソコンの操作を効率化するためのツールで、今やストリーマー達の御用達になっているElgato Stream Deck。デバイスとしても何種類か販売されていますが、よく見るのがこの15キー配列のデバイス。

他にも8キーで時計が付いているモデルや、オーディオミキサーまで付いているモデルも販売されています。
Elgato Stream Deck +

Elgato Stream Deck Neo

見た目の見栄えも良く、購入を検討している方も多いと思うのですが買う前に使用感を試す方法がありますので、今日はそちらを少し紹介したいと思います。
Stream Deck Mobile
このStream Deckですが、実はモバイル版としてアプリでも使う事ができます。家に余っているスマートフォンやタブレットを有効活用する事ができるチャンスです。
iOS/iPad OS版

Android版
設定出来るレイアウト
アプリケーションなので、物理デバイスの固定された個数では無く表示させる個数の設定が可能です。設定可能なレイアウトは4種類で、カスタムは最小1×1から最大8×8の64キーまで設定する事ができます。
Mini | 3×2の6キー |
クラシック | 5×3の15キー |
XL | 8×4の32キー |
カスタム | 最大8×8の64キー |
実際にそこまで使うかどうかと言う話はありますが、最大8×8で64キーの表示をした時の画面は圧巻でしたがもうここまで多くすると、逆に見づらくなってしまっている気がします。iPad Pro 11inch版で表示させましたが、XLの32キー表示くらいが一番見やすい限界表示数だと思います。物理デバイスで販売されている32キーや15キーの理由は、この辺りの見やすさからきているのかも知れませんね。
他の設定にはキーパッドの向き(縦・横)、外観(ライト・ダーク)、フェースプレートの設定ができます。ただ、外観の設定をダークにすると何故かメニューまで真っ黒になってしまって文字が見えなくなってしまうので現時点では、ライト一択のようです。フェースプレートはデフォルト以外については、後述する課金が必要になっています。
料金体系
アプリ版では無料版、サブスクリプション版、買い切り版の3つのパターンが用意されています。
パターン | 金額 |
---|---|
無料版 | \0 |
サブスクリプション版 | \400/月 |
\3,500/年 | |
買い切り版 | \7,000 |
無料版では最大6キーまでを使う事ができます。それ以上となる場合にはサブスクリプション版か、買い切り版での購入となります。
実際に使ってみた
PCとモバイルデバイスでの設定
まずはPC側での設定です。アプリケーションはElgatoの公式サイトからダウンロードする事ができます。(Stream Deck 6.8.1)

次に上記で紹介したモバイル版のアプリケーションをそれぞれのデバイスにインストールします。モバイル版の方は初回起動時にPC版との接続をする画面になるので、インストールしたPCを追加します。

上記はPC版で5×3表示の画面ですが、無料版の場合は左上3×2の6キーしか使えません。正確には設定は出来るけど、モバイルデバイスからそのボタンを押すとアップグレードしようと言う画面に変わります。後は追加したい機能をドラッグ&ドロップで設定すれば自動的にモバイルデバイスにも同期され使える様になります。表示されるアイコンはデフォルトから自分で画像を設定したり、公式から様々なアイコンライブラリを利用して設定する事もできます。

機能については、デフォルトではタイマー機能やボリュームコントロール、指定したアプリケーションを開くなど基本的な操作が可能です。特定のWebサイトも開いたり出来るので、いつも見るサイトとかを登録したりすると便利ですね。
プラグインを活用すれば出来る事が増える
このStream Deckですがプラグイン機能も備えていて、追加導入すると出来る事が格段に増えるのも良い所です。
- Discordで指定した音声チャンネルに入退出する
- OBSの録画開始停止をする
- CPUやGPUの利用率が見える
- NVIDIA製品で使われているShadowPlayのON/OFFができる
- Steamの価格情報を表示させる事ができる
他にも映像系であればTwitchやYoutube関連、コミュニケーション関連であればTeamsやSlack関連などプラグインの種類はとても豊富にあります。例えばTeamsだと背景・カメラ・音声のON/OFF、通話終了、リアクションの設定ができます。

個人的には『Steam Price Tracker』でセール情報が見れるのが地味に良かったりします。

ちょっとした小ネタ
無料版では3×2の6キーしか使えないのですが、表示設定は最大の8×8まで表示自体はできます。次に『Steam Price Tracker』プラグインや表示系プラグインのように、アイコン自体に指定した情報が表示されるだけの仕様で特にクリックの必要性が無かったりするものがあります。
この二つを組み合わせて、例えば5×3の15キーにして無料版では使えない所にこのプラグインで設定すれば表示だけは出来るので、無駄無く有効活用する事もできます。
一手間が無くなるのは意外とストレス軽減に繋がる
作業をする度に、毎回選択してあれこれと言う動作が無くなるのは意外に良かったりします。特にコミュニケーション系アプリケーションでの通話中に、ミュートがボタン一つで完結するのは仕事中でも遊び中でも凄く重宝する様になりました。後、録画や撮影もボタン一つで済ませられるのは本当に楽。ショートカットキーで操作すると言う選択肢も確かにあるのですが、直感的に見て分かるアイコン群が側にあって触れるだけでその操作が簡潔する方が、個人的にはとても楽だと思います。
Stream Deck欲しかったんだけど、ちょっと高価だなと二の足を踏んでいた方にもまずは無料版で始める事ができる、アプリ版Stream Deckはとてもオススメ出来ると思います。
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