持っている動画などを手軽にスマートフォンサイズに変換してみたい、ちょっとしたエフェクトを入れてみたい。でも高価なソフトウェアは買うのはちょっとと思ってる人もいるのでは無いでしょうか。
昨今ではスマートフォンも多様に販売されており、そのサポートも長くその性能やサイズなども調べてみると様々あります。今回はそんな悩みをボタン一つで解決出来る、多目的ツールとして販売されている動画変換ソフトを実際に触ってみたので、簡単に紹介をしたいと思います。
WonderFox Soft, Inc.
2009年に設立され、動画や音声の変換および編集プログラムを含むマルチメディアソフトウェアソリューションを専門としています。長年にわたり、同社は豊富な経験と高度な技術に基づいて、200以上の国で1,000万人以上のユーザーに影響力のあるソリューションを提供してきました。また、ユーザーおよび900以上の技術プラットフォームから高い評価と称賛を得ています。
製品カテゴリ
HD動画変換ソフト
HD Video Converter Factory Pro
オールインワンの動画変換ソフト。8K(SHV)、4K (UHD)、1080P (FHD)、 720P (HD)、480P(SD)の自由変換。500+の動画・音楽フォーマットおよびデバイス向けプロファイルをサポート。
DVD変換ソフト
WonderFox DVD Video Converter
動画/音楽の形式変換/ダウンロード、DVDのリッピング・コピーガード解除等をオールインワンで対応。
DVDリッピングソフト
WonderFox DVD Ripper Pro
超高速&無劣化でDVDディスク・ISOイメージファイル・DVDフォルダ(Video_TS)をMP4、MOV、WAV、MP3など各種の動画、音声形式または端末用動画プリセットへリッピング。
そんな中から今回は、WonderFoxの主力と呼ばれている『HD Video Converter Factory Pro』の試用版を試してみたいと思います。
HD Video Converter Factory Pro
価格
通常
1年間ライセンス | 永久ライセンス | 動画変換+DVD変換ソフト |
3,280円(税込) | 6,880円(税込) | 15,760円(税込) |
期間限定
1年間ライセンス | 永久ライセンス | 動画変換+DVD変換ソフト |
3,280円(税込) | 4,880円(税込) |
共通機能
- 動画ファイルの変換
- 多岐の動画共有サイトからの動画|音声のダウンロード
- 自身のデスクトップ録画
- 動画|画像からのGIF作成
- スライドショーが字幕エクスポートなどの各種ツール
試用版での制限
- 各ファイルの変換:5分まで
- オンライン動画のダウンロード:5回まで
- 画面録画:5回まで
- GIFアニメの作成:ロゴ付き
システム要件
対応OS | Microsoft®Windows®11/10/8.1/8/7/Vista ※MAC版には非対応です |
プロセッサ | Intel®、AMD®、1.5 GHz以上 |
ビデオカード | NVIDIA® GeForce®、Intel® HD Graphics、AMD Radeon™ |
ディスプレイ | 画面解像度1200×768以上 |
RAM | 1 GB 以上 |
ハードディスク容量 | 300MB(ソフトインストール用) |
ダウンロード
インストール
今回試用させて頂いたバージョンは「27.9」です

言語選択、ライセンス契約書の同意、インストール先を選択してインストールするだけのシンプル設計で特にオプションなどを選択する項目も無くて、簡単にインストール作業が行えます。


初回起動時に登録画面が出てきますが、試用版の場合はそのまま右上にある「×」で閉じてしまって構いません。右図のメインメニュー画面の上にある鍵マークから、登録画面を呼び出す事も可能です。
メインメニューもやりたい事を直感的に選択出来る様な設計になっており、見た目のごちゃつき感も無くて良いインターフェースになっています。
各メニュー
変換



選択した動画ファイルを指定した内容で変換する事が出来ます。変換時にテキストや画像でのウォーターマークを入れたり、簡単なエフェクト効果を追加する事も出来ます。個人的なオススメエフェクトは「鉛筆スケッチ」と「古い映画風」の二つです。
まず最初に変換したいファイルを「ファイル追加」や「フォルダ追加」から選択します。選択すると画面には選択した動画の詳細情報が表示されます。サムネイルをクリックすると動画の再生も始まるので、似た動画であったとしても事前に確認する事が出来るので良いですね。
次に出力フォーマットは、選択した「形式」や「デバイス」によって選択出来る内容が異なります。画像は形式で「動画」を選択した際に出てくる項目ですが、例えばデバイスで「Apple」を選択するとiPhoneやiPadのシリーズが選択出来ます。昨今のスマートフォンに合わせて自動で変換を行ってくれるのは、とてもユーザに優しい設計になっています。
また、試用版では利用する事は出来ませんが出力の設定時に、元ファイルと出力ファイルのエンコーダを同じにする事で本ソフトの大きな特徴でもある「ライトニングモード」を利用する事が出来ます。この機能は「WonderFox第2世代の高速ビデオエンコーディング技術(GRVE-2)」により、動画圧縮/変換にかかる時間を大幅に節約できます。
テスト結果(変換時間) | SD | HD | FHD | UHD | FUHD |
サイズ | 28.6MB | 104.2MB | 416MB | 976MB | 2878.9MB |
ライトニングモートオン | 1秒 | 36秒 | 45秒 | 51秒 | 126秒 |
ライトニングモードオフ | 1秒 | 70秒 | 9分 | 20分 | 110分 |
従来のコンバーター | 3秒 | 86秒 | 32分 | 1時間以上 | 2時間以上 |
設定は「クイック設定」でも設定する事が出来るので、自動から好きな設定にする事で設定を自動化してくれます。

更に細かい設定にするには出力フォーマットを選択した後に「パラメータ設定」を選択します。自動でも行ってくれて細かい設定まで自身で設定出来るので、中級者以上の人でも満足出来ます。

更に、使っているPCでIntel系CPUとNVIDIAのグラフィックボードを利用している人であれば、この「グラフィックカード加速」の機能を利用すれば、変換速度を早める事が出来ます。動画変換をする際には待ち時間が長ければ長い程、時間を持て余してしまうのでこの機能は使える人は、是非利用してみるのをオススメします。
ダウンロード

指定したURLから動画ファイルをダウンロードする事が出来ます。指定するURLは下記公式サイトでも書かれている通り、多岐にわたる動画共有サイトに対応している様です。
YouTube、ニコニコ動画、X、FC2、TikTok、Facebook、Bilibili、TVer、Dailymotion、インスタなど、1000以上の動画共有サイトから動画(HD動画、4K動画、8K動画、MV、M3U8動画など)、音楽をダウンロードできます。さらに、YouTube、Twitch、Vimeoなどのチャンネルやプレイリストを一括ダウンロードすることもできます。
https://www.videoconverterfactory.com/jp/hd-video-converter/

ダウンロードしたいURLを貼り付けたら、「分析」を押すと動画情報とダウンロードしたい形式を選択します。特に細かい設定も無く、動画か音楽かを好みに選択したら設定完了です。

「ダウンロードを開始」を押すと、後は完了を待つだけでOKです。
録画

PCの画面を録画する、若しくは音声だけを録音したい時に使うこのスクリーン録画機能。設定も直感的に出来るので、自分の録画したい場所や音だけを簡単に指定する事が出来ます。録画する設定は大きく二種類あります。
- カーソルをドラッグして録画範囲を指定する
- デスクトップ全体を録画する
カーソルをドラッグして録画範囲を指定する際に、特定のアプリケーションを起動した状態にしておけばドラッグしなくても、アプリケーションを指定すれば自動的にサイズが調整されるのでとても便利です。出力形式は四種類から指定する事が可能です。
- MP4
- AVI
- MOV
- MKV
「ゲーム録画モード」と言う60fpsで画面を録画する、と言う設定もあるのですが録画範囲の指定でもデスクトップ全体でもフレームレートの設定で10/30/60fpsの設定が可能なので、わざわざ指定する必要は無さそうです。
音声だけの録音をする際には、品質やフレームレートの設定は無く出力形式のみ指定する形になります。
- MP3
- AC3
- AAC
- WAV
GIF作成


動画、若しくは画像を選択してGIFアニメーションを作成する機能です。特に難しい設定は無く、ファイルを指定して品質を選んで作成ボタンを押せば、後は作成を待つだけの形になります。
ただ、GIFと言う特性上から256色までのサポートしかされないので、どうしても画質が荒くなるのは仕方ありませんね。
ツールボックス



写真スライドショーは、選択した画像を「画像サイズ」と「各写真の再生時間(秒)」を選択するだけで、スライドショーを作ってくれる機能です。スライドは横に流れる形で設定がされます。画像サイズは選択した画像の中で、一番大きい画像サイズをデフォルトで設定してくれているので、特に自分で設定する必要も無さそうでした。
試しにこの記事で使っている画像で、品質を「デフォルト値」で作成した簡単な動画を載せておきます。以下の設定でファイルサイズは「377KB」です。
- 幅:「965」高さ:「664」
- 品質:「デフォルト」
- 各写真の再生時間(秒):「2」
画像によっては若干のにじみだったりが見られる部分はありますが、簡単な説明動画とかを作るには特に問題無いかと思います。
次に、ベルツールは選択した動画の音声が抽出されるので、自分の好みの所から電話の着信音かメールの着信音に変換する事が出来る機能です。この機能は先程紹介した、動画変換でも変換形式から選択する事が出来ますがより簡単に、その機能だけに特化した感じです。
昨今ではマナーモードにし続けていたり、特に設定はせずデフォルト音のままの人も多いかと思うので使う機会は少ないのかも知れませんが、地味に嬉しい機能だったりします。

このツールボックスの中で個人的に一番面白い機能だなと思ったのが、このスクリーン分割機能です。操作も物凄く簡単で、テンプレートから分割方法を選択、動画を選択すれば簡単に分割した動画を作成する事が出来ます。
左右の比較動画とかを見かける事があるかと思うのですが、この機能を使えば簡単に作る事が出来ます。

字幕エクスポートは、選択した動画から字幕だけを抽出する機能です。抽出する形式は以下から選択する事が可能です。字幕に関する基本的知識や、チュートリアルもリンクが貼られているので分からない場合は、こちらから確認する事も出来ます。
- ASS(Advanced SubStation Alpha)
- SSA(Sub Station Alpha)
- SRT(SubRip Text)
- TXT(Text File)
設定


変換|ダウンロード時の最大数や画質の設定、CPUの優先度、一時保存先やデフォルトでの保存先などの設定を行う事が出来ます。こちらは、自身のPCスペックや構成に応じて、適時変更する形になるかと思います。
まとめ
動画変換系のソフトは、機能が充実しててとても良い部分はあるのですがその一方で、設定が細かすぎて出来る事が多すぎる部分もあるのですが、このHD Video Converter Factory Proは予め設定のテンプレートが多数用意されているので、初心者の方は選択するだけで簡単に使う事が出来ます。中級者以上の方でも、詳細設定で細かい部分までの設定も行う事が出来るので幅広い層にオススメが出来るかと思います。
価格もそこまで高価では無く、試用版でも制限はあるものの機能自体は全て利用する事が出来るので、ちょっと使って試してみたいと言う方は、是非公式サイトからダウンロードして試してみませんか。
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